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シスメックス株式会社 上席執行役員 中央研究所長 兼 MR事業推進室長 吉田智一先生講演会「先端技術/医療と診断技術」を開催しました

2020/06/11

講演会・学会

 65日(金)18:00-19:00、今年度第2回目の未来型医療創造卓越大学院プログラム(共催:臨床研究推進センターバイオデザイン部門)FM DTS融合セミナー シスメックス株式会社吉田智一先生の講演会をオンラインにて開催致しました。
 吉田先生は、薬学博士を取得後、国立循環器病センターで臨床現場のニーズ、実績も踏まえた研究スタイルを確立された方です。シスメックスに移籍後はさまざまな疾患領域での診断原理、実用化に関わり、現在同社が目指す新しい領域におけるグローバルリーダーとして世界と競える研究開発スタイルを展開されています。
 今回の講演では、アフターコロナの時代に向けたヘルスケア企業としての
AI技術、ネットワーク技術、先端医療技術とロボット技術への取り組み、そしてCOVID-19からの学びについてわかりやすくお話しいただきました。
 吉田先生は本講演の中で、他国の
AIは支配型であるが、日本型AIは相愛(共生)だということ、日本の良さ“和の心”を持ったAIを作っていきたいとお話しされていました。現在はモノのデジタル・ツインからヒトのデジタル・ダブルについて取り組んでいきたいと考えているそうです。COVID-19からの学びについては、3月に国内で初めて、薬事承認を取得された新型コロナウイル検査キット(RT-PCR法)について、開発当初は、世界に遅れたと悔しい思いをしたそうですが、導入品による国内初の承認取得とともに、今後どのような治療がなされているかを想定し、他ではやっていないであろうというものに向けて、検査単独だけでなく検査体制まで一貫して提供できるよう取り組みを進めてこられました。空想することが得意で隠し事が嫌い、という吉田先生は「成功したものは誰かの役に立つようにどんどん情報提供していきたい」と講演のなかでお話しされていました。
 「自分で情報を集め、発信することが大事。包み隠さず嘘つかずぶつかることで相手にも伝わる」という熱いメッセージをいただき、ご講演の後にオンラインにも関わらず活発な質疑応答・意見交換が行われました。
本講演会は、卓越大学院プログラムに参加する学生の他、学内外から企業の方を含む幅広い研究領域の
300名を超える方々にご参加頂きました。
 吉田先生、ご講演ありがとうございました。

 

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