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帰朝報告 :ジャカルタ

2019/11/11

講演会・学会

 2019118-11日まで、The 2nd Jakarta International Neurosurgery Forum (JINeF) in conjunction with 39th Anniversay of Indonesian Society of Neurological Surgeonでのプレゼンの機会をいただき、インドネシア・ジャカルタに行ってまいりました。日本からは加藤庸子教授がメインゲストとしていらっしゃっておりNeurosurgical Training: Past, Present and Futureと題して社会の在り方、あるいは利用可能なテクノロジーの変化も踏まえた脳神経外科の教育について講演をされました。先生のお祝い会もサプライズで行われました。改めて加藤教授が海外のみなさんにされてきたことの大きさを感じた次第です。私は頭部外傷について2演題プレゼンテーションをさせていただいてきました。

 インドネシア共和国は、赤道付近にある約18,000もの島々から成る世界有数の島国家です。面積は約189万平方km日本の約5倍)、東西の距離は米国の東西両岸とほぼ同じ約5,000kmに及びます。約23,800万人(世界第4位)の人口のうち9割近くがイスラム教徒で、世界最多のイスラム国でもあります。一方で、信教の自由が保障されており、キリスト教徒、ヒンズー教徒、仏教徒などもいます。国語はインドネシア語ですが、地方によって文化が多様で地方ごとに異なった言語が使われています。極めて多種多様な文化、言語、宗教が混在しているインドネシアの国是は「BHINNEKA TUNGGAL IKA(多様性の中の統一)」。まさに多様性こそがインドネシアという国の活力と魅力の源泉といえます。

 今回は昨年訪問したCipto Mangunkusmo Hospital脳神経外科のAffan Priambodo Permana先生のお声がけで実現しました。インドネシアは脳外科医が300名ほどで少ないですが、滋賀医大、虎の門病院、など日本への留学経験者もいて、親切にしていただきました。改めて感謝しております。

 11月7日にマイナス20度のフィンランドから帰国したところで33度のインドネシアは温度差では50度ほどありましたが、たべものもおいしく、元気いっぱいで脳外科医はもちろん、関係者のみなさまとのお話をさせていただき、短い時間ではありましたが、博物館も訪問し、多様性のある文化にものすごく感動しました。また機会があればぜひ行きたいと思いながら帰国しました。

文責 中川敦寛

 

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