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未来型医療創造卓越大学院プログラム・臨床研究推進センターバイオデザイン部門 共催 第3回FM DTS融合セミナー 株式会社ユーグレナ鈴木健吾先生講演会「サイエンスを社会へ実装させるためのメソッド~ユーグレナ社の株式上場からの考察」を開催しました

2019/06/05

講演会・学会

 201965日(水)未来型医療創造卓越大学院プログラム・臨床研究推進センターバイオデザイン部門 共催 第3FM DTS融合セミナー 株式会社ユーグレナ鈴木健吾先生講演会「サイエンスを社会へ実装させるためのメソッド~ユーグレナ社の株式上場からの考察」を開催いたしました。

 
2003年に東京大学農学部生物システム工学専修を卒業後、在学中に研究の対象であったミドリムシのもつ栄養源やエネルギー源としての無限の可能性にとりつかれたことと、発展途上国での栄養不足という大きな社会課題の解決を志され、同学年の出雲充さん(現:代表取締役社長)、福本拓元さん(現:執行役員営業担当)の3人で株式会社ユーグレナを創業され2005年には取締役に就任されております。

 
2006年に東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程を修了され、事業化のカギとなるミドリムシの大量生産方法などに端緒をつけけるものの、事業化に関しては、興味を示すパートナー企業が見つからず、一番苦しい時期を過ごされました。その後、パートナー企業がさだまり、健康、美容などの領域で製品化を実現しつつ、バイオ燃料などの領域でも開発研究を展開し、現在、日本のバイオベンチャーの象徴的存在となった同社の発展に大きな貢献をされてきました。

 ご自身は
2016年に東京大学大学院博士(農学)を取得され、2018年からは理化学研究所微細藻類生産制御技術研究チームのチームリーダーに就任、2019年には北里大学大学院で博士(医学)を取得されるなど同社の研究をリードされるとともに、開発研究型企業の開発ポートフォリオマネジメントをされてきました。また、内閣府革新的研究推進プログラムImPACTを含めた多くの大型開発研究に従事される中で、データサイエンスに精通し、医療やデータの現場で解決に資する課題をみつけられ、ソリューションまでのプロセスをデザインでき、AIやドローンなど、どんどん出てくるテクノロジーを含めて理解をしている人材輩出をめざす本プログラムの第3回講演をお引き受けくださいました。

 鈴木先生からは、本邦を代表するバイオベンチャーの共同設立者として、開発研究型企業の開発ポートフォリオマネジメントの実際や、学生時代の研究を活かしバイオベンチャーを立ち上げたご経験をお話いただきました。 

 今回の講演は、学内をはじめ企業・官公庁関係者方々等、
100を超える方々にご参加頂きました。
鈴木先生の熱いメッセージを受けて、満席の会場では、活発な質疑応答・ 意見交換が行われました。
鈴木健吾先生、ご講演ありがとうございました。


 

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