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帰朝報告:台湾 台中、新竹

2019/04/28

講演会・学会

 2019425-28日まで、IRCAD台湾とアクセラレーター/ベンチャーキャピタル(比翼加速器)のお招きで臨床現場観察のワークショップで講演ならびにアドバイザーとして参加してまいりました。
 台湾においても日本と同様、半導体を含めた精密・材料などの
B2B事業から医療、ヘルスケア事業への転換を図る動きが活発である一方、ニーズの本質を見極め、事業化に向けてどのように取り組んでいっていいかについては、模索の段階にある企業が多いのが実情です。
 今回、東北大学病院で
20143月から行ってきた臨床現場観察を十分に観察し、課題の本質を見極めた上で事業化に資するニーズを選択し、事業化まで医療従事者と手を携えて行う仕組み(東北大学病院ベッドサイドソリューションプログラム アカデミック・サイエンス・ユニット ASU)について、42社、1200名以上の開発研究に携わる方を契約ベースで開発研究員として受け入れ、5件の事業化を含めた成果につなげてきた経験を含めてご紹介させていただきながら、どのように台湾のコンテクストにできるかについて参加者のみなさんと一緒に考えてまいりました(写真)。
 IRCAD20019月に手術ロボットゼウスで大西洋横断遠隔手術(リンドバーグ手術)を実施したストラスブルグ大学のJacques Marescaux先生が1994年に手術教育のために設立した組織です。IRCADでは年間600名以上の世界中のエキスパートにより、20領域、80コースで6000名以上の外科医が研修を受けております。2008年に3500床の病院グループを形成するShow Chwan Memorial HospitalMing-Ho Huang先生が台中近郊のChangbin Industrial ParkIRCAD TAIWANを設立し、アジアのハブとして日本をはじめ世界からエキスパートが招聘されております。2011年にはブラジル、そして最新ではアフリカルアンダにもIRCADが開設されます。同時に肝胆膵の専門コースが開催されており、40名近くの外科医が世界中からコースに参加されており、私もAO財団のNeuro国際ファカルティあるいは頭蓋顔面外科(CMF)のアジア州ファカルティとして日本や外国で教育活動をさせていただいており、たいへん勉強になりました。新竹は台北の南部にある研究産業複合地域で、ITRIをはじめイノベーションの中心で、活気を感じました。
 今回、高次修練の阪路健祐さんも同行されました。医師免許を持つことの多くの可能性について感じるとともに、国を超えて、一緒に課題を解決し、イノベーションを興すことの一端に触れていただいたように思います。また、こうした領域で活躍されているみなさんの
work hard、play hardのスタイルも一緒に体験いただけたかと思います。
 貴重な機会をくださった
BE Accelerator Managing Director Arthur Chenさん、IRCAD Taiwan DirectorWayne Huang先生のご厚意にも感謝です。

文責 中川敦寛

 

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