2018年12月9-12日まで、今回は世界のIT産業のトップの一つであるインド・ベンガルールにあるフィリップスのグローバル開発拠点の一つであるフィリップスイノベーションキャンパス(PIC)を訪問してまいりました。東北大学は6月28日にオランダ本社からROYAL PHILIPS CEO Frans van Houten氏をお迎えして、東北大学総長の大野英夫先生、フィリップスジャパン株式会堤浩幸社長がデジタルICTを用いた「人々の行動変容」に関するヘルスケア共同研究に関して包括的提携を締結しております。ここでは、東北大学病院ベッドサイドソリューションプログラム(アカデミック・サイエンス・ユニットASU)での医療・健康の現場での観察から解決すべき課題を設定し、適切なテクノロジーやビジネスモデルを取り入れながら短期間で事業化に結び付ける取り組みに取り組んでおります。ここでは5000名近くの方がイノベーションに取り組み、かなりのウェイトがコンピューターサイエンス、ソフトウェアエンジニアリングにおかれておりました。非常に優れたタレントが有機的に取り組んでおり、モノづくりも、日本の中で完結する時代から脱却し、自前で行うべきところは日本で尖らせ、世界で最も優れた人々と協働しながら取り組むことで時間と質を両立していかないと生きれ残れない、と痛感しました。
最終日3日目午後はMazumdar Shaw Medical Centreでの病院(積極的にロボット手術が行われています)でVice President / Medical DirectorのProf. Paul Salins先生Director、Senior Consultant NeurosurgeonのThimappa Hegde先生にお会いするとともに(写真)、イノベーションセンターの視察、ならびに東北大学流体科学研究所で高山和喜先生の下、一緒に衝撃波研究に従事し、現在、インド理科大学教授になられたJagadeesh Goplan教授の教室を訪れ(写真)、最近の衝撃波医療応用についての取り組みについて意見交換を行いました。
現地での本場インド料理も堪能しました。今後、年何回かは渡航することになると思いますが、今回も学生さん1名一緒に渡航しましたが、次回以降も、機会があえばここで感じるIT、データサイエンスの未来を一緒に経験いただきたいと思います。
文責 中川敦寛