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帰朝報告:台北(BE Accelerator講演)

2018/10/23

講演会・学会

20181022−23と、台北にあるBE Accelerator*DirectorArthur Chen氏のお招きで東北大学病院で行っている臨床現場観察プログラム(アカデミック・サイエンス・ユニット ASU)について講演をさせていただいてきました。BE Acceleratorはデジタルヘルスを軸としてとりくまれており、活気にあふれておりました。
医療機器開発に限らず、情報集積社会になり、おぼれるくらいの情報があふれ、技術の陳腐化も以前では考えられないくらいに加速的に早くなっている現代において、いかに潜在的なニーズをみつけ、高速で価値を具現化していけるかは極めて重要ですが、ニーズと一口に言っても事業化に資するニーズは極めてわずかであり、ニーズを適切な形に設定するのは至難のことと日々痛感しております。東北大学病院臨床研究推進センター(
CRIETOバイオデザイン部門が窓口となって運営させていただいておりますASUあるいは脳神経外科や高度救命救急センターで臨床に携わってくる中でのエピソードをまじえ、では、どうするかをプレゼンさせていただきました。そういった中で東北大学病院では、年半をかけて病院観察のためのシステムを構築し(インフラ)、バイオデザイン(方法論)などを両輪として、価値を生み出す場(value factory)として現場でのニーズ探索からニーズ選択、コンセプト出し、プロトタイピング、ビジネスモデル構築や規制対応などCRIETO開発推進部門をはじめ、学内外の数多くの方々とネットワーク状の連携で今の時代で通用する速度の価値創出を生み出す仕組みづくりを行っている点については多くの質問をいただきました(おそらく1時間30分ほど)。
BE ACCELERATORのみなさん、スタンフォードバイオデザインで一緒だった、Frank Wangさん、國立台湾大学脳神経外科医師、起業家のHuang先生をはじめ多くの友人とも楽しい時間を過ごし、何件か今後の取り組みに向けた打ち合わせもおこなうことができ、24時間以内の滞在でしたが、実りの多いものになりました。
毎回短時間滞在で今回も九份温泉に行くことができませんでしたが、次こそは!
 

*アクセラレーター
短期的なスケジュールプログラムを設け、成長し始めたばかりのスタートアップ企業に対して資金や環境を用意したり、事業のノウハウを指導することでビジネスを短期的に拡大することを目指す
 

文責 中川敦寛

 

 
 
 

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