ニュース&トピックス

プレスリリース:脳梗塞に対するMuse細胞治療の治験開始

2018/09/07

教室だより

9月3日に、共同研究を行っている株式会社生命科学インスティテュートと共に東京で記者会見を行いました。
内容は、「脳梗塞患者を対象としたMuse細胞製品の探索的臨床試験の開始」についてです。

Muse 細胞(Multilineage-differentiating Stress Enduring cell)は、2010 年に本学の出澤真理教授らのグループにより発見された、ヒトの多様な細胞に分化する能力を有する多能性幹細胞です。もとから生体内の間葉系組織内に存在する自然の幹細胞であることから腫瘍化の懸念が少ないことに加え、目的とする細胞に分化誘導する必要がなく、そのまま静脈内に投与するだけで傷害部位に遊走、集積し、生着して組織を修復するという特長を有しています。

私たち脳神経外科も早くからこの細胞に注目し、前臨床試験(動物実験)を行ってきました。前臨床試験の結果、Muse細胞で治療することにより、運動機能や知覚障害の有意な改善が得られることが証明されています。

今回の治験では、発症後亜急性期の脳梗塞患者さんを対象に、細胞製剤を静脈内投与することにより治療します。プラセボを対照とし、二重盲検で35例の患者さんを治療します。9月中に当院で治験を開始予定です。
本治療により、脳梗塞の患者さんの転帰改善につながれば幸いです。

NHK、テレビ朝日(報道ステーション)からはテレビ取材も入りました。下記にそれぞれの記事・動画へのリンクを用意しました。
NHK
報道ステーション
文責:新妻邦泰

詳細(PDF)

pagetop.gif