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第31回仙台脳神経外科セミナー

2018/07/04

講演会・学会

 7月4日に小宮山雅樹先生(大阪府立総合医療センター 脳血管内治療科主任部長)に御来仙頂き、「私見 『Willis動脈輪閉塞症の疾患概念』」の題目で御講演頂きました。小宮山先生は脳血管解剖・発生学の大家で、もやもや病(Willis動脈輪閉塞症)に関する論文も多数発表されており、今回の講演を医局員一同非常に楽しみにしておりました。もやもや病は前方循環系の頭蓋内血管狭窄をきたす疾患であり、冠動脈や大血管病変を併発することが知られていることから、もやもや病は神経堤細胞の異常と関連したvascular neurocristiopathyであるとの仮説を小宮山先生は論じております。今回の御講演では、この仮説の背景にある神経堤細胞の分化、ACTA2遺伝子変異に関連する疾患やPHACE症候群といった神経堤細胞の異常に起因する疾患群につき教えて頂きました。また、今回の御講演の題目の通り、もやもや病を特殊な病気として捉えるのではなく、Willis動脈輪の閉塞をきたす疾患の一つとして捉える見方が病態解明を目指すうえで重要ではないかとの御見解は我々が研究を推進していくうえでも重要な視点と感じました。「国際学会に行った時に、この病気は日本人ではなくフランス人が解明してしまうのではないかと思ったことがある」と述べられており、病態解明を目指すべく我々日本人がより一層努力しなくてはならないといけない改めて鼓舞されました。

          
           文責:田代亮介

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